異説 醤油の「むらさき」
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「野田線と醤油と北」
東武野田線の歴史。
1911(明治44) | 千葉県営鉄道として 柏―野田町(現野田市)で営業。 醤油運搬が目的。 県債を野田の醤油業者が買う。 |
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1913(大正2) | (時刻表に「柏−豊四季−初石−運河−野田町」の 駅名が見られる。) |
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1921(大正10) | 野田醤油醸造組合が 柏―船橋間の鉄道敷設免許習得。 | |
1922 | 野田醤油組合 北総鉄道株式会社を設立 | |
1923 | 柏―野田町が北総鉄道になる | |
1929 | 北総鉄道から総武鉄道に | |
1944 | 総武鉄道から東武鉄道に合併 |
いきなり年表を出してきても頭に入らない (と思うのは自分だけか)。
言いたいことは太字の部分。
柏駅から野田市駅まで
醤油の運送のためにキッコーマンが金を出して引いた路線として
開始。
(今は醤油運送はしていない)
「北総鉄道」。
現存する北総鉄道とは関係があるのかどうかは不明。
「江戸川越えて大宮まで行くのに”北総”は不似合いだ」という意見で
総武鉄道と名前を変えた経歴がある。
ということで、トンデモ説に行きます。
今の野田市駅の位置とは違う所にある、最初の野田町駅の位置は
天台宗関連だらけである。
前回出した地図。
現在の野田市駅にいつ移動したのかは、調べがついてないのが
痛い所だが
そこに、宗教に厚い経営者・茂木家がいるキッコーマンが
金を出して駅をひいて、「北総鉄道」と「北」の字がついた。
ここの説では「醤油=北」だとほざいているだけに、
乗り物=北辰=北斗七星と言ってるだけに、気にした。
野田市の厳島神社は、弁才天を奉る。
芸能・音楽の神様として知られているが、水の神様でもある。
北の象徴「水」を踏んでいる、という以外に
日本に弁才天が輸入されたときの姿は
八臂。 八本の腕を持つ姿。
八本の手にそれぞれ武器を持ち、仏法の守護神として輸入された神様だった。
そしてその八本の腕は、北斗七星の8つの星を象徴している、とされる。
東正寺は薬師如来を置く。
薬師如来は、天台宗の中の世界観では
「その姿はこの世では北斗七星」と決められている。
須賀神社は祭神 素盞鳴命(牛頭天王)。
病気除けの神様だが
「本地垂迹」という仏教に都合のよい解釈説があって
仏がエラくて、神はパシリ、という関係説である。
(きちんとした解説は、他の方の立派な本や資料を読んでください)
「本地垂迹」によれば、薬師如来が本地仏(えらい)で、牛頭天王が垂迹神(パシリ)
という関係である。
そして牛頭天皇は、明治時代の神仏分離において
牛頭天王=薬師如来→素盞鳴命。
という変化をさせられる。
この世の北斗七星とはご縁が深い神様、ということにもなる。
これだけ北斗七星に関る神社・仏閣にメンチキリされてる中で
乗り物として「北総」と名乗られると、勘繰りたくもなった。
と遊んだところで、さらに今の東武野田線で遊べるものが。
天台宗の「台」は「星」の意味がある。
「七光台」=「七光星」=「北斗七星」と解いて遊んでみる。
そして野田線の駅名範囲をもう少し広げてみると
埼玉県 大宮 方面 ← |
七光台 | 清水公園 | 愛宕 | 野田市駅 | 梅郷 | 運河 | 江戸川台 | 初石 | 豊四季 | 柏 | 千葉県 柏市 野田線 終点 |
「初石駅」(流山市)が、七光台駅から柏駅方面に向って、8番目にある。
北極星信仰の妙見信仰について
鉱物を星、と扱うことがある。
隕石が空から落ちて、地上の中で増えるという考え方で
鉱石は、地上の星。
石は信仰に使われる。
そして、石=星。
「初石」=「初めての星」と解き、そこから数えて8番目に
「七光台」という北斗七星が。
北斗七星の星の数は8つあっても「7」と名乗る。
遊びすぎているのは分かっているが、乗り物と北斗七星というキーワードで
合致するので、遊ぶことにした。
と、電車遊びはここまでとして、
北総電鉄と名乗るのは、確かに「千葉県の北総」なのだがと、地図を見てたら
方位として気になったことが。
「醤油の印と神事と妙見」 へ続く。