異説 醤油の「むらさき」 2
「むらさき色と北」
「北極星の天空から
地上に放つ光芒が紫色なので
北の色に紫を指定」
北の天の色に紫を指定した理由は、
関連書物からは、このような説明文。
「さっきまで北は黒い色だと言ってただろー!」というのは
・黒は、人間界・地べたバージョンカラー。
・紫は、神界・天バージョンカラー。
すさまじく大雑把だが、私の説はこの程度の理解で間に合う。
これをマニュアル化したのは中国の古代天文学。
動かない北極星を中心に、回りの星々が動く。
「北極星は中心にされ、回りが動くとは偉い星なんだ」
「北極星=天帝」と格付け決定。
そういうエライとか偉くないとかの欲の発生する人類の考える事といえば
夜空にも領土決定。
天帝が居る所として、北極星周辺あたりに「紫微宮」と名前をつけた。
このネーミングを付けたときは既に「天の北=紫」である。
そういうマニュアルを決めると、使わないと気が済まない人類。
「天人対応思想」というルールを作る。
人間の皇帝が居る皇宮は、天上の紫微宮に相当すると言い出して
作られたのが、中国の「紫禁城」。
というように、古代中国で決められた「北=紫」のルールは
政治の世界にも、宗教の中にも入り
聖徳太子が「一番偉い冠位の人は、紫色」と決めたのも
参考にした法律が、中国からの輸入物。
中国からの仏教も、聖徳太子は熱心に取り入れていた。
京都御所の「紫辰殿」のネーミングも、このルールからついてるらしい。
と、いうようにして「北=むらさき」の説が日本に入っている。
醤油は実体は、地べたバージョンの「北」を押さえて
異名には天バージョンの「北」。
醤油が口をきいたら「俺は天帝だ」とかヌカす可能性も有り。
野田市以外の全国各地の醤油には「むらさき」の名称が使われているが
野田市に関しては、変な所で「北」へのこだわりが
見え隠れする。
最初に気がついたのは、東武野田線の駅だった。
「野田市と北(異説・醤油のむらさき3)」に続く。