「蛇より神事」 

東京都稲城市 妙見神社  2001年8月7日(火) 午後


 場所が神社で 神事といえど

 

 坊さん読経で

 

 酒飲ます。

 

 酒が入っても青い龍。
 (注)龍の酒飲み祭ではありません。

 青龍を作る祭。

 昔、疫病が流行った時、
 青龍に乗った妙見菩薩が現われて
 村人を救った。

 それから疫病除けのために、
 妙見菩薩が乗る青龍を作って、御迎えしようと。
 
 大体300年前から続いているらしい。

 妙見神社の隣の、妙見寺の坊さんが、
 青龍が作られている間に、経や真言を詠んでいる。

 

 ↑頭部作成。

 胴体は↓
 
 

 この写真では、肝心な編み上げの姿が
 写ってない。(おい)
 吊るした部分に1メートルくらいの丈に育った青茅の束を
 三つ編みのように、編みこんでいく。

 長い時は150メートル位にもなったが、
 茅の取れる量が年々減っているので、短くなりつつある青龍。
 「今年は、50メートル位にはしたい」と、作り手の方が言っていた。


 頭と胴体が完成すると、
 頭は、坊さんが読経していた
 「二十三夜塔」という石塔の前に置き、
 胴と結びつける。

 胴体は、尻尾の方から持ち上げて
 作成していた作業場より、上に鎮座する妙見神社に向って、
 参道の階段に沿って運び、置いていく。

   

 胴体を運ぶ時は
 「この龍に触れば、1年間は無病息災」と、
 ご利益で見物客を釣り、運ばせる(こら)。
 完成した神事の物を、直接触れる機会があるのは面白い事です
 
 御神酒と黄色の瓜の後ろにあるのが
 完成した青龍。
 (その後で坊さんが、御神酒を飲ませていた)

 


この祭は、病気避け目的だと言われているが
地元の方々は
雨乞いでもあるんだよ」と言うだけあって

青龍作りを見物中、
土砂降りの雷雨に遭遇した年もある。

坊さんの読経場、シートの上に豪雨流れて洪水状態。

蝋燭は消え、蚊取り線香も消え、
雨宿りの木の下で、蚊に刺され放題。

虫除けとかゆみ止め必須神事。

 

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